【 施餓鬼会 】

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当山 本堂正面        施餓鬼棚       本堂内

 

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当山 客殿にて法話      原 豊寿先生     法話のようす

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施餓鬼 はじまり       本尊に三禮     導師住職 過去帖文拝読

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お檀家の皆様         お檀家の皆様     導師あいさつ

お施餓鬼の由来

「おせがき」は、「施餓鬼会(せがきえ)」「施食会(せじきえ)」などといわれ、各宗派を通じて行われる仏教行事の一つです。(浄土真宗だけは行いません)
お施餓鬼の由来は、『仏説救抜焔口餓鬼陀羅尼経(ぶっせつぐばつえんくがきだらにきょう)』と云うお経に説かれています。数多いお釈迦様のお弟子達の中で「多聞(たもん)第一」と云われる、「十大弟子」の一人、阿難(あなん)尊者が一人修行している時の事でした。「焔口(えんく)」という口から火を吐く餓鬼が現れ、「お前は3日後に死んで、我々と同じ醜い恐ろしい餓鬼道に落ちる。」と告げました。恐れおののいた阿難尊者がどうしたらそれを免れる事が出来るかを尋ねた所、その餓鬼は、「その苦から免れたければ、無数の餓鬼たちに飯食(おんじき)をほどこして供養すれば、その功徳(くどく)により餓鬼も救われ功徳によってお前の寿命は延び、私も餓鬼の苦を離れ、天上に生まれる事が出来るだろう」と答え、姿を消しました。
阿難は、この教えの通り餓鬼に布施をして無事に死を逃れ餓鬼は地獄の苦しみから救われたのでした。
阿難尊者が見た物は自分の心の中にある物欲にほかなりません。物欲に支配されていると自分本位に走り、人を差別したり、傷つけたりします。そこでお釈迦さまは物欲に支配された醜い心を洗い清らかにしていく手立てとして、布施の修行を示したのです。
この様に施餓鬼とは悪趣(苦しみの世界)に堕ちた餓鬼の苦しみを救うための諸々の食を施し一切萬霊を供養する法会。施餓鬼会は布施の行の実践であり供養を受ける事が出来ない無縁の精霊たちを供養する儀式であります。